

コンパクトカーがベースの5~7人乗り小型ミニバン
主にハッチバック車をベースに全高を上げて5~7人乗りとしたものだが、ボディサイズ、スタイル、機能は多種多様。日本車も得意とする分野だが、欧州車は各部の作りが頑健で、操縦性や衝突安全性でも定評がある。いずれも「生活の道具」を真摯に追求したものが多く、今後も発展性のあるカテゴリーだ。

5人乗りなら快適で、7人乗りも可。
収納スペースなど工夫が盛りだくさん
ボディが比較的コンパクトなので、5人乗りと割り切れば広々とした空間が手に入るが、7人乗りを成立させるのは難しい。そこでセカンドシートにスライド機能を設けたり、フィアット・ムルティプラのように横3人×2列シートで6人乗りとするなど、様々な工夫が凝らされる。ドリンクホルダーや簡易テーブルといった各種ユーティリティも充実。なお、欧州車では乗員分の3点式シートベルトやヘッドレストを備えるのが常識だ。
ショート&トール。
ハッチバックの全高を上げたものが主流
背が高めのハッチバックスタイルが主流。ボディの幅は他のジャンル同様、5ナンバー枠を越えるもが多いが、比較的コンパクトなものが多い。一部にはコンパクトカーやステーションワゴンとの境界があいまいなモデルもあるが、当然ながらそれらは3列目のシートを持たないか、あっても短距離での使用に割り切ったものだ。
コンパクトカー並みに運転しやすい。
長距離ドライブより街乗り向き。
視点が高いため運転はしやすく、渋滞時のストレスも少ない。全長×全幅はコンパクトカー並みなので、狭い道でのすれ違いや駐車は楽だ。生活の足にはうってつけだが、逆に走行性能もコンパクトカーレベルなので、高速走行時などの快適性はそれなりとなる。
コンパクトカーと同レベル。
道具として使い切ればたいへんおトク。
基本的に同排気量・同価格帯のコンパクトカーと、税金や維持費はほとんど同じ。燃費は車重が重い分だけ不利になるが、近距離の使用なら無視できる範囲だろう。ファミリーカーとして重宝するのは間違いなく、その点ではたいへん費用対効果の高いクルマだ。
かさばる荷物もOK。用途に応じて荷室スペースを拡大。
マルチ・パーパス・ビークルとも呼ばれるように、かさ張る荷物も積みやすい上、シートアレンジの自由度が高く、用途に応じて荷室スペースが拡大できる。買い物からレジャーまで、驚くほど荷物を飲み込んでくれるはずだ。
子供のいるファミリーが主流
小さな子供のいるファミリーがやはり主流。特に子供が大きくなるまでの数年間は、欠かせない一台となるはずだ。子供の成長に合わせて、もっと大型のミニバンに乗り換えることも多いが、コンパクトなトールワゴンの使い勝手も捨てがたいだろう。
国内では日本車が圧倒的に多いこのジャンルだが、クルマ本来の魅力やデザインに関していまだ欧州車には独特の魅力がある。家族第一と言っても、デザインが安っぽかったり、旧びるのが早かったりすれば、結局は長く乗りつづけられないものだ。また、子育て中だが「大きなクルマには乗りたくない」というファミリーには、うってつけのジャンルと言えるだろう。

5代目ゴルフの背を高くして、居住性を高めたモデル。乗車人数は5人乗りのままで、要するに「ちょっと背の高いゴルフ」だ。運転感覚もゴルフそのもの。室内と荷室が広い、もう1つのゴルフだ。
5代目ゴルフをベースにした3列シート・7人乗りのコンパクトミニバン。ゴルフの面影を色濃く残したプラスに対して、こちらはいかにもミニバンらしいスクエアなスタイルとなる。
2代目Aクラスをベースとした5人乗りトールワゴン。Aクラス同様に前輪駆動だが、ステアリングを握った印象はごくオーソドクス。高めの目線や優秀な無段変速機により、街乗りもストレス無くこなす。
アストラベースで開発された初代ザフィーラは1999年に登場。3列目シートを床下に収納する「フレックス7シート」やミニバンらしからぬハンドリングで大成功を収めた。新型アストラをベースとした2代目が2006年に日本で発売されている。
日本では2004年に発売されたメリーバは、5人乗りのコンパクトなトールワゴンだ。「フレックス・スペース・コンセプト」による多彩なシートアレンジや欧州車らしいスポーティな走りを特徴とする。日本仕様は1.6リッターエンジンと5速セミATだ。