

2ドアクーペスタイルのツーリングカー。
スポーツ性能を高めると同時に、室内の快適性や高級感を重視したモデル。洗練された高級感を備えているため女性受けがたいへんよろしく、日本では一時デートカーの本命としても人気を博した。純粋なスポーツ走行というよりも、ドライブ(やデート)を楽しむのにうってつけのモデルだ。メルセデス・ベンツCLクラスやアルファロメオなど、欧州スペシャリティカーはいまも憧れの存在といっていい。

肌触りのいい高級家具のような
洗練されたインテリア。
本革やウッドパネル、アルカンタラなどの高級素材をふんだんに使ったゴージャスな内装。居住空間は決して広くはなく、むしろパーソナルな雰囲気だ。各種快適装備の充実はもちろん、オーディオの音響にもこだわるなど、快適性がとことん追求されている。

スポーティでスタイリッシュ、
趣味性の高いデザイン。
スペシャリティの主流は2ドアのクーペボディである。その代表格と言えるアルファロメオがそうであるように、エキセントリックで個性の強いボディデザインが大きな魅力。クルマに実用性だけでなく趣味性を求める場合の期待にも応えてくれる。

エンジンはパワフルで豪快、
乗り心地も良好!!
大きくて重量のあるボディに負けないパワフルなエンジンを搭載するモデルが多い。スポーティな印象が強いが、実際は女性でも気軽に運転できるのもスペシャリティの特徴といえる。ただしボディが比較的大きいモデルが多いため、街なかでの取り回しには若干注意が必要かもしれない。

トータルランニングコストは
決して高くはない。
排気量の大きなモデルが多いこともあり、全般に燃費はあまり良くない。高級なハイグリップタイヤを履くモデルになると、当然ながらタイヤの交換コストもそれなりのものになる。ただしスペシャリティカーの場合、リセールバリューが非常に高いため、新車を3年乗って売却した際のトータルのランニングコストは意外とリーズナブル、というケースも少なくない。
日常生活においては、なんら問題なし。
挑戦的なフォルムを最優先してはいるものの、近年のスペシャリティカーは積載能力もしっかり考えられている。日常生活において不自由を感じるケースはあまりないはず。買い物の際に便利なフックや小物入れといった生活臭を感じさせる装備については、期待しないほうがいいだろう。
比較的生活に余裕のある人向けです。
可処分所得が比較的高く、クルマをブランドイメージで選ぶ方にとって、スペシャリティモデルは非常に分かりやすい選択肢のひとつといえる。運転が苦手な人でもそれなりにスポーティな走りを楽しめる。
適度にスポーティなハンドリングと余裕のあるパワー。快適性をとことん追求した豪華な室内。スペシャリティと呼ばれるクルマは、いつの時代も憧れの対象であり続けている。であるがゆえに車両価格は決して安くはない。「スペシャリティはデートカーにもってこい」は間違いではないが、実際問題、異性とデートを楽しむ年代の若者が買えるクルマではないのも事実だ。スペシャリティが本当に似合うのは、可処分所得の高いアッパークラスのビジネスマンか、特定のブランドにほれ込んだマニアの方である。気軽に買えない敷居の高さもまた、スペシャリティたる所以(ゆえん)なのだ。

ひとつアドバイスをするなら、がんばって5年ローンで新車のスペシャリティモデルを手に入れるより、ひとつ前のモデルを中古でリーズナブルに買ったほうがいい。余った予算をライフスタイルの充実にまわしたほうが、幸せなカーライフを過ごせるはずだ。

メルセデスの誇る最高級ラグジュアリークーペ。エレガントなフォルムと、しっとり落ち着いたインテリアは、まさにスペシャリティカーのお手本だ。2006年11月に新型(写真)にフルモデルチェンジしている。
Cクラスをベースに、CLクラスにも共通するスタイリッシュなデザインを与えられたクーペ。直4とV6のエンジンを搭載(他にAMGの手によるV8モデルもある)。カブリオレモデルもラインナップする。
1996年に本国デビュー、翌年より日本導入が開始された初代SLK。Cクラスをベースとした小型のオープンカーで、最大の見どころは電動格納メタルトップ「バリオルーフ」を採用していること。
コンパクトなCクラスをベースに、スタイリッシュなクーペボディを与えたモデル。Cクラスならではの使い勝手はそのままに、スポーティな性格を強めた1台だ。メルセデスの上位モデルに通じる各種装備もうれしい。
なめらかに吹き上がるエンジンをフロントに縦置きし後輪を駆動するBMWならではのスポーティクーペ。華美な装飾を排したシンプルで機能的なインテリアもBMWの定石どおり。決して派手ではないが、根強いファンの多いモデルだ。
BMW・Z3のデビューは1995年。ベース車は当時すでに旧型だったE30型3シリーズで、北米向け「E36型」3シリーズと同じ米国サウスキャロライナ州スパータンバーグ工場で生産をスタート。そのクーペ版(正確には3ドアハッチバック)が、今回採り上げるZ3クーペだ。
穴の開いたボンネットから覗く4灯ライトやスパッと切り立ったリアの造形など、キャラの立った個性的なフォルムと官能的なエンジンフィールで、アルフィスタの心を掴んだ近代アルファの傑作モデル。2006年にフルモデルチェンジ。
アルファにとって特別な意味を持つ「GT(グラン・ツーリスモ)」の名を冠したスポーティFFクーペ。156をベースとした5人乗りで、マッシヴで力強いフォルムと豪快な走りを特徴とする。アルファ独特のエキゾースト音も期待通りだ。2L直噴「JTS」エンジンと3.2L・V6モデルがある。
ピニンファリーナのデザインによる流麗なフォルムをまとったスペシャリティクーペ。フランス車らしい明るく落ち着いた雰囲気のインテリアもいい。高速道路はまさにオンザレール感覚で、極上のドライブを満喫できるはず。
1993年に本国デビューしたフィアット社製のクーペ・モデル。その名もすばり「クーペ・フィアット」と命名され、1995年に日本での販売が開始されている。他の誰にも似ていない斬新なフォルムは、当時も今も注目度抜群。
通称「ビートル」として知られる“タイプ1”は、フェルディナント・ポルシェ博士による設計のもと開発された、文字通りの「国民車」。偉大な初代のスタイリングを取り込みながらも、安全性能や快適性・走行性能などフォルクスワーゲンならではのこだわりを持って開発されたのが、「ニュービートル」だ。