
高級感と遊び心を兼ね備えたクルマとして人気。
スポーティでスタイリッシュな2座オープンカーを指すカテゴリー。メルセデス・ベンツSLシリーズに代表される高級モデルから、旧くは英国のMG、近年はマツダ・ロードスターに代表されるライトウェイトモデルまで含む。イタリア車では「スパイダー」、米国では「コンバーチブル」と呼ばれることが多いが、最近は「ロードスター」と称するモデルが増えてきた。
開閉式のルーフ部はキャンバス地の幌を使用することが多いが、最近では全自動で開閉を行う分割式ハードトップを備えたモデルもある。趣味性の強いモデルのため、プレミアム性を追求した高級モデルが市場で人気だ。
走行性能の高さに加えて、フォルムの美しさをとことん追求したモデルが多いのも、このクラスならではの醍醐味だ。日常生活の道具ではない、ライフスタイルに華やぎをもたらす高級ファッション・アイテムともなる憧れのモデルだ。
適度にタイトで、スポーティな雰囲気。
高級感のあるインテリア。
室内を無駄に広げず、居住性よりもコックピット感を強調している。計器類や操作系も、機能性を求めたスポーティなデザインだ。あくまでもドライビングマシンとしてのムードが重視されるが、同時に高級感や華やかな雰囲気を演出するモデルも多い。
スポーティで軽快感のあるスタイル。
基本的にショート&ロー。
スポーティかつ最も軽快感のあるスタイリングを備えるのがこのカテゴリーだ。2シーターであり、高い運動性能やスポーティなスタイリングを重視するため、ボディ全長は短く、全高は低くデザインされる。ルーフは幌もしくは分割収納式のハードトップが主となるが、基本的には屋根を開けた際のデザインを強く意識している。

絶対性能ではなく、運転の楽しさを追及。
現代のモデルは快適性も高い。
絶対性能ではピュアスポーツに譲ることが多いが、屋根を開け放って走り、運転する歓びをダイレクトに味わえるのが最大の魅力。かつては風と格闘するようなイメージもあったが、現代のオープンスポーツは高速時でも快適なオープン/クローズド走行が楽しめる。ボディはそれほど大きくないため取り回しの問題はないが、幌タイプはクローズド時に斜め後方の視界がスポイルされる。
燃費や維持費は他とだいたい同じ。
リセールバリューはある程度期待できる。
自動車税や燃費はエンジン排気量や形式が同じクルマと同様。MT(マニュアル)車の比率が高いこのジャンルだが、その場合の燃費はAT車より1~2割良くなるのが一般的。趣味性が高いクルマゆえキチンと整備されることが多く、その点では結果的に維持費をかける傾向はある。車両を売却する際のリセールバリューは、ある程度期待できる。
2名乗車+室内に手回り品。
トランクにスポーツバッグ等が積める。
ルーフの収納スペースが侵食するため、トランクはクーペモデルより狭くなるが、スポーツバッグや小型のスーツケースくらいならOK。パートナーと1泊2日の小旅行が可能だ。室内の収納スペースについては、モデルによってマチマチ。
根っからのクルマ好きが多い。
セカンドカーライフを楽しめる。
基本的には根っからのクルマ好き、スポーツカー好き、そしてオープンカー好きが多い。未婚者の場合、ファーストカーとして長期ローンでがんばって購入する人も少なくないようだ。既婚者であれば、奥様が買い物に使えるコンパクトカー、もしくは家族全員が乗れるセダンやミニバンなどと同時に所有するケースが多い。
誰が見てもスタイリッシュ、走らせれば文句なしに楽しく、所有する満足感も高い。近年ではワンタッチですばやく開閉する分割式ハードトップを備えたモデルも多い。雨の多い日本でも気軽にオープンスポーツを楽しめるようになってきたといえる。
屋根を開けて走れば街中での注目度も抜群であるため、オーナーはドライビング・スキルより、むしろファッション・センスが求められることも。ベテラン・ドライバーがさりげなく乗りこなす様は、文句なしにかっこいい。


1995年から国内販売が開始されたBMWのオープン2シーター。ノーズが長くグラマラスな曲線で構成された個性的なフォルムをまとう。FR(フロントエンジン・リア駆動)の素直な操縦性や直列6気筒エンジンが手軽に味わえる貴重な選択肢。フルモデルチェンジによってZ4へ進化した。
2003年1月デビュー。Z3をさらに洗練させた2シーターオープン。現代のBMWを象徴するモダン・デザインが強烈な存在感を放つモデルだ。直列6気筒エンジンはフロントミッドに縦置き。後輪駆動方式もBMWのお約束だ。電動ソフトトップはクラス最速の開閉速度を誇る。
水平対向6気筒エンジンをミッドシップに搭載し、1996年に登場した本格オープンスポーツ。911シリーズよりぐっと手頃な価格ながら、ドライビングの爽快感とバランスの良さはそれを上回る。後期型はエンジンの排気量アップ、ガラス製リアウインドウの採用など着実に改良が進んでいる。
1950年代の初代300SLから連綿と受け継がれてきたメルセデスの高級オープンスポーツ。現行SLのルーフには電動開閉式の「バリオルーフ」を採用、ワンタッチでクーペからオープンに切り替わる。
メルセデス・ベンツのコンパクト・オープンスポーツがSLKだ。2004年からの2代目は同社のスーパースポーツであるマクラーレンSLR風のノーズデザインとし、走行性能の高さを強く印象づける。スーパーチャージャー仕様もラインナップ。
斬新なデザインで話題をさらったTTクーペの派生モデル。フルタイム4WDの「クワトロ」とFFの2タイプがラインナップされており、後者には6AT仕様もある。ソフトトップにはガラス製リアウインドウを装備。2007年にフルモデルチェンジされる予定だ。
現代における軽量スポーツカーの最高傑作となったロータス・エリーゼ。それをベースに実用性、安全性、動力性能を高めたのがオペル・スピードスターだ。日本には2003年に標準エリーゼより400cc排気量の大きいオペル製2.2L・直4(自然吸気)仕様が正規導入された。
アルファ・ロメオのスパイダーは1950年代までさかのぼることができる。特に66年のスパイダー・デュエットを起源とするモデルは、改良されながら93年まで生産された。95年の新型で前輪駆動となり、2006年10月に現行スパイダーへ進化した。いずれもスタイリッシュで洗練されたデザインを第一の信条とし、数多くのファンを生み出している。