

セダンに積載性とスポーティさをプラス。
ステーションワゴンとは、セダンをベースに荷室部分を拡大したもの。フォーマルなセダンに対して、カジュアルかつスポーティであり、輸入車ではさらに高級感と遊び心も備えたモデルとして人気だ。セダンに比べて新車の販売台数が少ないため、ユーズドカー市場では高めの相場となることが多い。

ここではメルセデス・ベンツのCクラス・ステーションワゴン、BMWの3シリーズ・ツーリングといった比較的コンパクトなボディサイズのステーションワゴンを紹介する。新車価格は350万~500万円台が中心だ。
基本的にセダンと共通、
後席は頭上空間に余裕あり。
運転席からの眺めは基本的にセダンと共通。後部座席も同様だが、ルーフが後ろまで真っ直ぐ伸びる分、頭上空間には余裕がある。後ろからの陽射しも遮られるので、同クラスのセダンより居住性は良いとも言える。当然ながらセダンのようなフォーマル感は薄れる。
ボディ前半はセダンと共通、
全長はセダンと同じか、若干長い。
基本的にはベース車のセダンに荷室部分を追加したもの。よってフロントドアから前をセダンと共有するものが多い。逆にボディ後半部分はワゴン専用となる。荷室空間を広くとるためリアオーバーハング(後輪から後ろの部分)を延長したものもあるが、セダンと全長が変わらない場合も多い。このクラスは全長 4.5m前後が一般的だ。

排気量は2.0~3.0リッターが主流、
街乗りから、長距離ドライブ、高速走行までOK。
セダンベースなので快適性と居住性は抜群。高速走行時にも高い安定性を発揮してくれる。厳密に言えば、ボディ剛性の低下、荷室からのノイズ侵入、車重の増加により、セダンより走行性能や快適性はわずかに劣るが、その差はごくわずか。スタイルや使い勝手で選べばよい。
自動車税は年間4~5万円台が主流。
下取り価格は高め。
自動車税は2リットル超2.5リットル以下なら4万5000円、2.5リットル超3リットル以下なら5万1000円。実用燃費は車種や排気量、走らせ方によってマチマチだが、6~8km/L前後といったところだろう。Uカー市場では最も人気の高いカテゴリーの一つであるため、下取り価格は総じて高い。

セダンやハッチバック車より余裕あり。
荷物満載というより、優雅に使いこなしたい。
いかにも荷物がたくさん積めそうなステーションワゴンだが、ここで採り上げるコンパクトワゴンの積載量はそれほど多くない。その気になれば天井まで使って積めるし、後席も倒せるが、車種によってはハッチバック車よりちょっと余裕があるくらいの場合もある。特に「スポーツワゴン」を謳うものは、スタイル優先の作りだ。
活動的なオフを過ごす、
30代から上の男女。
ベースはセダンだが、ワゴンになっただけで一気にビジネス色が薄まるのが面白いところ。仕事に使うというよりは、休日には必ずどこかへ出かけてしまう活動的なユーザーに最適。独身者にも似合うし、3~4人くらいの小家族にもOK。実際には機能性だけでなく、スタイルをないがしろに出来ないユーザーに支持されている。
実用性からスタイルまで、ほとんど全方位で優れるのがこのジャンルだ。取り回しはほとんどハッチバック車と変わらず、リアの見切りがいい点はセダンよりも優れる。後部座席もリアウインドウが後頭部に迫らない分、快適性が高い。もちろんトランクも使いやすい。何よりスポーティで高級感のあるスタイルが最大の魅力だ。オールラウンドな1台を求める方におすすめしたい。


このクラスのベンチマークがこのCクラスワゴン。オーソドクスな外観のCクラスセダンと異なり、スタイリングはスポーティな印象を与える。操縦性、快適性はセダン同様に高い。メルセデス入門としてもおすすめしたい。
言うまでもなく3シリーズセダンをベースにしたステーションワゴン。BMWは自社のワゴンを伝統的に「ツーリング」と呼ぶ。その操縦性や緻密なエンジンのフィーリングは、セダンからそっくり受け継がれる。人気に比して流通量は圧倒的に少なく、相場は高め。その分リセールバリューは期待できる。
「世界一美しいワゴン」と称賛された外観は、荷室の狭さを補って余りあるもの。荷物が積めるスポーツカーという括りで見れば満足できるはず。アルフィスタ、ならびに機能ではなくスタイルでワゴンを選ぶ人のためのクルマだ。
ジャガー初のステーションワゴン。優雅なスタイリングや上質な内装に目を奪われるが、ワゴンとしての機能も侮れない。リアゲートの大きな開口部、広い荷室、使い勝手の良さなど、実用ワゴンとして十分に通用する。
コンパクトカーの大御所であるゴルフをベースとしたステーションワゴン。荷室部分が延長され、リアゲートもワゴンらしく床とツライチで開く仕様になっている。ゴルフより適度にボディが大きく、存在感があるのも人気の秘密だ。
VWといえばゴルフを思い浮かべる方は多いが、パサートがデビューしたのは1973年。ゴルフが世に登場する1年前のことである。大人5人を乗せ、快適に長距離を移動するための実用セダン(ワゴン)として登場したパサートは、33年後の現在でも、その基本コンセプトを変えていない。
5ドアモデルを得意としてきたサーブが、スポーティなキャラクターを前面に打ち出して新開発。エンジンは伝統の直4ターボに加えて、V6モデルもラインナップ。航空機で名を馳せたSAABブランドにふさわしいパフォーマンスを発揮する。
アウディは自社のステーションワゴンを「アバント」と呼ぶ。その名の通りA4セダンをベースとするが、性格としては積載性よりもスタイルとスポーツ性を重視。アウディが得意とするフルタイム4WDシステム「クワトロ」搭載モデルは圧倒的な走行安定性を発揮。
ボルボの最小ステーションワゴンとして登場したV40。セダンの居住性、ワゴンの積載性、そしてコンパクトカーの取りまわしの良さも備えた万能ワゴンだ。ボルボらしく安全性も配慮されている。2004 年にモデルチェンジしてV50となった。
プジョー206のワゴン・バージョンとして開発されたコンパクトな実用ワゴン、それが206SWだ。すでに登場していた「307SW」は、7人乗りの3列シートに加え、パノラミックルーフと呼ばれるガラス張りの天井を採用していたが、206SWはオーソドックスな5座シート。天井にはルーフレールが備わるなど、いたって堅実・実直な作りになっている。