

リーズナブルな価格と手ごろなボディサイズ。
その名の通りコンパクトなハッチバック車で、通称「Bセグメント」と呼ばれる。全長3.7~4.0メートル前後、排気量は1.4~1.6Lが中心で、取り回しや経済性に優れるタイプだ。代表的なモデルはVWポロ、プジョー206、シトロエンC3、オペル・ヴィータ、フィアット・プント、やや小型なところで新型MINIなど。新車価格は160万~200万円台が多い。

欧州車は初めて、という人にもピッタリ。
欧州のメーカーがもっとも力を入れるクラスの1つであり、日本国内でも選択肢は多い。初めての輸入車、あるいは一家に一台のクルマとしてなど、様々な期待にそつなく応えてくれるクラスだ。
シンプルで飽きのこないデザイン、
子供を乗せるのにピッタリの後席。
内装はシンプル&カジュアル。パッケージング(空間設計)にも工夫が凝らされ、前席に関しては窮屈さは感じられない。クルマによって後席はややタイトだが、チャイルドシートの子供には十分だし、運転席からの距離が近くて安心感がある。
主流は全長3.7~4.0メートル前後、
丸みを帯びて親しみやすいものが多い。
このクラスも近年サイズアップする傾向にあるが、デザインはチャーミングさやスポーティーさを重視したものが多い。欧州車は特にスタイルを重視して車高を低めにしたものも多いが、乗る人の性別を選ばないなど守備範囲の広さが魅力だ。
排気量は1.4~1.6リッターが主流。
街乗りには必要十分な走行安定性。
コンパクトで小回りが利くので街乗りは得意。軽自動車が乗れる人なら、さほど時間を要せず慣れてしまえるだろう。パワーと快適性は必要十分で、上級モデルに通じる「クルマらしさ」が得られる。マニュアル車が用意されているモデルも多い。
燃費性能良好、
安い諸費用。
排気量が1.4~1.6リッターと小さい分、実用燃費の優れたモデルが多い。自動車税は「1リットル超1.5リットル以下」なら3万4500円だが、1.5リッターを超えると3万9500円。細かなことだが、購入時には留意しておきたいポイントだ。
トランク容量は200L前後、
後席を畳めばかなりの大物も。
荷室容量は200L前後と、中型セダンの半分程度。ただし後席を畳んだり、前後にスライドさせたりして、2~3倍まで容量を増やせるものが多い。2名乗車なら大型テレビやパソコンのような家電はもちろん、車輪が外れるスポーツ自転車を1~2台積めるモデルもある。
男女関係なく人気、
年齢も家族構成も様々。
欧州では老若男女が乗る、最もポピュラーなクラスであり、日本でも最近は免許を取ってからの最初のクルマとしてや、国産車からの乗り換えなど、様々な人がこうした輸入コンパクトカーに乗るようになってきた。男女比もほぼ均等、年齢も家族構成も様々、というのが逆に特徴と言える。


形こそ小さいが4~5人乗れて荷物も載る。街乗りでも遠出でも過不足なくこなす。贅沢を言わなければ、支払った予算以上の満足感が得られるのがこのクラスだ。どのメーカーのモデルも力作揃いでVWポロを代表とする手堅いドイツ車、乗って楽しく愛着の湧くフランス・イタリア車、個性的な英国のMINIなど方向性もいろいろ。さらに各車種ごとに豊富なバリエーションが用意されており、自分の好みに合う1台が見つかるはずだ。

ゴルフの弟分として1975年に登場。日本へは1996年に3代目から本格的に導入された。コンパクトながらVWらしい高品質と高い安全性を備えており、4代目(2002年)になってからは上級移行したゴルフに代わって同社の新しいベーシックモデルの役割を果たしている。
205の後継車として1998年に登場。スタイリッシュなデザインが人気を集め、1999年の日本上陸以来、国内でも大ヒットした。スポーティモデルのS16、コンバーチブルモデルのCC、ワゴンボディのSW、ハイ・パフォーマンスモデルのRCなどバリエーションも豊富だ。
欧州と日本で大ヒットを飛ばした名車・プジョー206の人気がようやくひと段落した2000年ごろ、プジョーが密かに開発していたのが、この1007である。02年のパリショーでは“セサミ”という仮称で参考出品され、05年に欧州でデビューしている。
2003年秋に欧州で発売されたC2は、ラインナップ的にはサクソ(Saxo)の後継であり、当時のシトロエンでは最も小さなモデルだった。2005年にもっと小さなC1(トヨタ・アイゴ、プジョー107との兄弟車)が登場したため最小ではなくなったが、C1が正規輸入されていない日本市場では依然、最小であり続けた。
名車「2CV」を現代風にアレンジしたスタイルが魅力の5ドアコンパクト。全幅と全高に余裕を持たせたインテリアも、ポップなデザインと相まって個性的な空間となっている。凝ったルーフシステムを持つ2ドアカブリオレ「C3プルリエル」もある。
欧州名「クリオ(Clio)」、日本名ルーテシアは、メガーヌとトゥインゴに挟まれるサブコンパクトカー。初代クリオは、名車ルノー 5(サンク)の後継として1990年にフランスでデビュー。本国名「クリオ」はホンダが販売店の系列名として商標登録していたため、日本では「ルーテシア」と称して91年に上陸した。
フィアットがウーノの後継車として市場に送り込んだのがプント。2006年のフルモデルチェンジでサイズアップが図られ、グランデプントとなった。イタリアン・スモールの小気味いい走りと粋なデザインが味わえる。
初代MINIのデザインと哲学を継承しつつ、BMWが開発した2代目MINIは2002年3月に日本上陸。ボディサイズ自体は一つ下のAセグメントに属するが、価格帯、性能、高級感でこのクラスが相当だ。2007年2月導入の3代目はデザインをほぼ踏襲しつつ、全てを一新している。
オペルの裾野を広げるモデルとして1993年にデビューして以来、バランスのいいスタイリングと低価格で人気モデルとなった。オペルの「クラスレス・セーフティ」の方針に基づいた豊富な安全装備もセールスポイントだ。
フォーフォー(forfour)はダイムラー・クライスラー(当時)がスマートブランド向けに開発した5ドアコンパクトカーだ。「for four」ではあるが、実車は5人乗り。フォーフォーの登場により、従来の2人乗りスマートは「フォーツー(fortwo)」とモデル名を変えている。
BMW「3シリーズ」ベースの3ドアハッチバック、それが3シリーズの「ti」(ティーアイ)だ。見た目はハッチバックながら、3シリーズ譲りのFR(フロントエンジン・リア駆動)というのが最大の特徴。1シリーズ(日本導入は2004年10月)登場以前の、BMWのエントリーモデルでもある。